発達障害さんの人間トラブルの原因は、「主語」が、入れ替わること。 実は言葉が苦手、本人の主語と、相手の思う主語が違う。

 「あの人に、こんなことを言われた」とか、
「こういう風に言うなんて、信じられないよね」とか、
人から、人間関係の愚痴を聞くときには、
けっこう多いパターンの愚痴のように思うのですが、

愚痴る人が感じるほど、そんなに悪気があって言った言葉なのかな?
と、ちょっと思ったりしませんか?

実は、本人に何の悪気もないのに、
相手からは悪くとらえられて、人とトラブルになってしまったり、
嫌われたり、避けられたりするようになる、
というのが、発達障害さんの人間関係のトラブルでは、多いように感じます。

いろいろなタイプの発達障害さんがいるので、
発達障害さんみんながこういうケースというわけではなく、あくまで、こういうケースもあります、という感じですが、

 発達障害さんの人間トラブルの原因で、多いのが、言葉があまり得意ではないこと。、「主語」が、発達障害さんの中で、スッと入れ替わってしまい、
相手とは違う主語をイメージしているため、会話をしている途中で、そもそも話が、全く違うものになったりします。

これが本当に、会話の途中で、スッと起こる。
(だから、本人も、相手も、その行き違いに気が付かずにトラブルがつづいてしまうことも多いようです)

発達障害さんの中には、
日本で生まれ、日本で育ち、毎日日本語で生活していても、
日本語の言葉に対する、感覚の違いや、認識に、
他の定型さんとは違った感性があり、
話の中でスッと音もなく、
相手との会話が、全く噛み合わなくなる、ということがあります。

でもこれが実は、「主語」だけでなく、修飾語でも起こる。
会話の途中で、自分の言っていることと、相手の言っていることが噛み合わなくなって、
自分の言っていることを、全く別の意味で、相手にとらえられてしまったり、

逆に、相手の言っていることが、良く分からずに、
間違ってとらえて、
深く傷ついてしまったりする。

これが、定型さん(発達障害ではない方)にとっては、全く意外で、予想外。

例えば、主語ではありませんが、修飾語が分からなかった、という例で、

発達障害を公表しているユーチューブバーの加登怜さんが、会話の中で、
当時の彼氏から「食べたら?」と言われ、
「(鉄板焼きのお肉が焼きたてで美味しいから)食べたら?」
という優しい意味だったのに、
その「美味しいから、食べたら」と言っているのだ、ということが全くとらえられず、
号泣した、というエピソードを動画で配信していらしたのですが、


こういうことが、発達障害さんの会話では、起こってしまう。

 女子同志の関係だと、腹の探り合いのようなモノが少なく、
比較的トラブルも少なかったりするようなのですが、
男女の会話では、主語を省略したり、
言葉の端はしから、相手の気持ちを探ろうとするなど、
駆け引き的なことがあったり、
親しさからくる、(当然分かるはずの)主語の省略など、
難度の高い話になりやすいため、
さらにトラブりやすくなるかもしれません。

お互いに、何の悪気もなく、ただ相手を思いやって言っただけの会話が、
大きな誤解に繋がって、しまうこともある。

ただ、こういうことは、発達障害さんに限らず、多少は定型の方同士でもあり、
「相手がこう言った!」と短絡的に頭に来たとしても、
「でも、本当に、そういう意図で言ったのかな?」と、お互いに思いやることが出来れば、
人同士は、もっと仲良く幸せに暮らせるのかもしれないと思います。

例えば、ペットは、話すことなく、
ただ、愛情表現を表す行動を取ったりすることで、
人間との関係をとても良好に、愛のあふれるものにしたりしますが、
何かを言った、言葉の、
もう一つ奥の行動や、様子を、しっかりみてあげることができれば、
人通しも、心をかよわせやすいかも。

また、親しくなると、どうも人間関係が上手くいかない、と感じている方には、
そもそも日本語の主語や、相手の意図が、
自分の認識とズレていなかったかを疑ってみるといいかもしれません。



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