成績下位で、底の方の層になると、
授業の進み方が早い中高一貫校では、授業についていくことが難しくなり、
そこから、
成績上位にまで、浮上できることがとても少なくなるので、こう呼ばれるようです。
成績に順位をつけると、必ず誰かが1位になり、誰かが最下位にもなるわけで、
それは小学校でも高校でも、どこの学校でも変わらず、
たいした問題ではないようにも思われるのですが、
なぜ? 中高一貫校だけ「深海魚」と呼ばれるのか?
それは、他の学校にはない中高一貫校だけの特殊な事情がある場合があるからなのですが、
その特殊な事情とは、
「中高一貫校」とはいっても、必ずしも中学校から高校に進学できるわけではなく、
成績が悪いと、
中学校からそのまま高校まで進学させてもらえず、
「外部受験を進められる」という事があります。
(学校によっては、成績が悪くても外部受験を勧められず、そのまま高校に進ませてくれる学校もあり、それぞれです。
もし、中学受験で成績が心配なら、そこを事前に確認しておくのがいいかもしれません。
コチラの記事。『中高一貫校は、「15歳で肩たたき」がある学校か? チェックする。 中高一貫校の選び方。』)
成績で切られて、そのまま進学ができず、
クラスメイトの中で、自分だけが、他の高校に進学する、
(高校受験の結果によっては中学浪人の可能性もある)ことをさけるため、
中高一貫校の中で、成績下位になった子は、必死に成績を上げようとする、
けれども、なかなか上がらない、ということがあるからだと思います。
ただ、この層に入ってしまうと、子供一人に任せて、やみくもに勉強させても深海魚は浮き上がりません。
いつ、なにを、どう勉強させたらよいか?
「あなた勉強する人、私戦略を練る人」と分担し、
親や先生などの大人が、指示を出して、ココというところを勉強させていく。
どこから攻略するかを考えて、中学校で追いつき、高校で逆転。
そのために、一番大切なのは、中学校1年生。
もし逃したとしても、とにかく、早い時期から始める。
つまり、みんながまだ受験や競争に目覚めていなくて、
周りがあまり勉強しない時期がチャンスだと思います。
(周りの子があまり勉強していない時期に、差を詰めなければ、差は縮まりにくくなる。)
この時期じゃないと、差は縮まらない、と子供が真剣に思う時期が、
早ければチャンス。
そこで一気に、差を詰めていく感じです。
(『大逆転のノウハウ。 『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』坪田信貴 著。 ビリギャルを合格させた、塾ノウハウも書いている本。』)
以前、『「子供の、成績の上げる方法」。学校の先生に聞いた、成績下位から成績上位へ急上昇させた方法。 (深海魚さんも、成績を上げる方法)』という記事でも書いたのですが、
成績下位の子が、成績上位に浮き上がるためには、
まず、さかのぼって、ずっと低学年の頃からの勉強を順番にする。
たとえば小学校ぐらいから現在までの数学を、一気にする感じです。
これに最適な教材が公文だと思うのですが、
学年を超えて、低学年のものから、今までの分を一気に復習すると、成績は上がります。
ただ、何度も繰り返しにすると、時間がかかり、間に合わなくなるので、
出来なかったところの解きなおしをしつつ、
一度サラッと復習させる感じでした。
また、数学などは、スタディサプリなどで、学年をさかのぼって、順番に見て学習していくと、とてもいいと思います。
「映画スターウォーズ フォースの覚醒」の中で、
敏腕パイロットのポーが戦闘機を操縦しながら、
追手を撃退するために銃撃で応戦している仲間のフィンに対して、
「打て! 俺が射撃位置に持っていく!!」というセリフがあるのですが、
フィンは、ただ真っすぐに打つだけで、
その弾が、相手の急所に当たるように、ポーが戦闘機を操縦して、射撃位置につけます。
成績が低い子が、成績を上げる時や、受験の時は、ある意味、これに似たような状態で、
教師や周りの大人が戦略を練り、何を、いつ、どのように勉強させるかを決める。
それを、ただ子供が勉強すればいいようにしておく。
(コチラの記事。 大逆転のノウハウ。 『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』坪田信貴 著。 ビリギャルを合格させた、塾ノウハウも書いている本。)
ある程度、年齢が上がり、成功体験、経験も積んで、要領を覚え、
子供自身が考えられるようになってくると、
その必要も少なくなり、子供自身で決めて勉強しだしますが、
実力が周囲とかけ離れていたり、それがまだできない状態の時に、
子供の成績を、子供自身だけに任せては、闇雲に目の前の勉強をするだけになり、
非常に心もとなく、
そこから実力を上げていくことが困難になると思います。
これを子供が小さい頃から分かっている親御さんの子供は、
小さい時から塾に行かせたり、子供に負担がかからないように、きちんと計画を立てて教育していくのですが、後から気づくと、なかなか大変かもしれません。
ということで、やり方としては例えば、「公文」。
学年を超えて、下から上にスモールステップの階段をつけてくれている教材で、
着実に勉強することにより、強固な基礎力を身につけることができます。
また、もうひとつ、「スタディサプリ」など、映像授業で、学校の授業を再度受けることができる感じで、復習予習ができ、
(自分に合った塾に通っている感じ)
数学なら数学だけを、さかのぼって、
すべての授業を見返すことで、基礎から着実に、力をつけて、現在の学年の応用まで、追いつくことを目指す。
勉強は、三匹の子豚でいう、レンガの家のようなもので、
成績下位の子が、今、学校でしている授業の予習復習だけをしても成績は上がらず、
レンガを下から一つ一つ積み上げていくように、
しっかりした土台の上に立つもの。
ただ、土台「だけ」をひたすら積み上げていくだけでは、現在の授業をすべて捨ててしまうことになり、
落ちこぼれ扱いされる学校の中で、落ち込まない精神力を保ち続けることも難しく、
今の勉強の予習復習もある程度必要。
スタディサプリは、以前の学年にさかのぼったところからの授業を受けて、一気に学習することができ、今の勉強の予習復習も出来るので、とても良い感じでした。
(値段等、改定することがありますので、ご自身でホームページでご確認ください。「スタサプ

子育てはやり直しがききませんが、子供が小さい時に、もっと知識があれば、もっと計画を立てて、と思う部分もありますし、これは知っていて良かったと思うこともありますが、あとからでも深海魚は浮き上がります。
中高一貫校の学校説明会で、英語のできない子供達が、英語のできる子供たちに、
だいたい高校一年生ぐらいで逆転すると聞いたことがあるのですが、
それぞれの環境があり、一概にはいえないところですが、
中学校一年生で一生懸命始めると、中学校で追いつきはじめ、高校で逆転できる感じだと思います。
関連記事
『子供・教育』
☆ 小学校の先生に聞いた「子供の、成績の上げ方」。 成績下位から成績上位へ急上昇する方法。 (深海魚さんも大丈夫な、成績を上げる方法。) 国語の勉強の仕方。
☆ セレブか?貧乏か? 代々続きやすい?階層の負のスパイラル。 その大逆転を目指す親子のノンフィクションベストセラー本『下剋上受験』 桜井信一著。
☆ 大逆転のノウハウ。 『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』坪田信貴 著。 ビリギャルを合格させた、塾ノウハウも書いている本。
☆ 子供の教育は、どうすれば、将来、稼げるようになるのか? 科学的な検証データーを調べた『「学力」の経済力』 中室牧子著。 テレビ「林先生が驚く 初耳学!」で紹介された、「日本国民全員が持つべき」一冊。
☆ 「スタディサプリ」と、「スタディサプリENGLISH」の違い。 両方、使ったので違いを書いてます。
☆ 中高一貫校を目指すなら、「15歳で肩たたき」は、チェックしておく。 中高一貫校の選び方。
☆ 『下剋上受験』の著者、桜井信一さんの、受験に合格しなかった理由の言葉が、的を射すぎる。 人生すべてのことに通じるかも。。

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