ベストセラー本になり、有村架純さん主演で映画化もされました。
偏差値40上げるのはまだしも、これを1年で成し遂げたことは、
さすがに奇跡。
読むと、著者の坪田信貴先生の塾に、子供を預けたいという気持ちになり、
まさに、塾の宣伝? という感じの本なのですが、(笑)
TOEIC試験で満点を取ったという先生が、
現実にビリギャルこと、さやかちゃんを慶応大学に合格させた実力は本物なのかも。
(普通?の先生が諦めるところで諦めない。)
本を読むと、坪田先生がなぜ? ビリギャルを合格させられたか? が、分かる気がするのですが、大きな理由の一つは、
まず、「子供のせいにしない」。
そして、(子供の成績が低すぎるからといって)諦めない。
これが意外に出来ないことが多い気がします。
本の冒頭に、「子供や部下だって、ダメな人間なんていないんです。 ただ、ダメな指導者がいるだけなんです」というようなことが書かれているのですが、
子供の成績が上がらないことを、
子供の責任。 と、とらえてしまうと、
(本人にやる気がない、才能がない、という感じ)
先生の指導力は、必要ありません。
この子供の成績は、誰が指導しても上がらないのか?
と考え、絶対できるはずだと指導者の先生自身が思いこむ。
その前提で、どうすれば子供の成績を伸ばしていくことが出来るのか、
先生が考え、受験の戦略を練る。
というような、
その緻密な計算があっての合格なのだと分かります。
いい指導者、いい先生、と感じさせるあたりは、
塾の宣伝??
著者の思惑にまんまとハマるわけですが、(笑)
実際にここまで出来たことは、やはりすごいと思いました。
本には、巻末付録として「坪田式 人材育成のためのテクニック」が載っています。
(信頼と、面白みもないと、子供もついてこない。と感じさせるテクニック)
現実には、成績下位の子を下から上に持ち上げて大きく伸ばし、難関大学に合格させるのは困難で、
成績上位の子を集めて、難関大学に多く合格させた方が、
塾にとっても時間と手間、多くのエネルギーを使わずに済み、
評判も上げることが出来るので、
成績のいい子を引き抜いて集めたり、選抜したりということが多く行われますが、
本当に成績が低い子も諦めずに、そして、諦めさせずに指導し、
難関大学に合格させることができたら、
そういう塾を望んでいる子供たちは多いと思います。
この本には、成績下位の子どもを、成績上位へと導くノウハウが、
多く載っているいるように思いました。



関連記事
☆ 小学校の先生に聞いた「子供の、成績の上げ方」。 成績下位から成績上位へ急上昇する方法。 (深海魚さんも大丈夫な、成績を上げる方法。)
☆ 子供の休校中。 家で「映像授業」は必要。 「スタディサプリ」は格安で、2500校以上が導入する信頼感、「トライイット」は無料。
☆ セレブか?貧乏か? 代々続きやすい?階層の負のスパイラル。 その大逆転を目指す親子のノンフィクションベストセラー本『下剋上受験』 桜井信一著。
☆ 子供の教育は、どうすれば、将来、稼げるようになるのか? 科学的な検証データーを調べた『「学力」の経済力』 中室牧子著。 テレビ「林先生が驚く 初耳学!」で紹介された、「日本国民全員が持つべき」一冊。
☆ 「スタディサプリ」と、「スタディサプリENGLISH」の違い。 両方、使ったので違いを書いてます。